不動産経営をしていると営業のDM・チラシが届くことがあります。
急にDMやチラシが届くと、どこで個人情報が漏れたのか不安になる方もいるでしょう。
本記事では、不動産で営業のDM・チラシが届く理由や経営に活かす方法をまとめています。
不動産営業のDM・チラシが届く理由
不動産営業のDM・チラシが届く理由は、不動産会社が不動産登記簿を参考に送付しているためです。
登記簿には、土地や建物の所有権や抵当権などの情報が記載されています。
この情報をもとに不動産会社はDM・チラシを送付します。
登記簿は登記簿謄本や登記事項証明書とも呼ばれ、法務局で誰でも情報の取得が可能です。
DM・チラシが届くと個人情報が漏れているのでは?と不安に感じるかもしれませんが、個人情報が漏れているわけではありません。
不動産営業のDM・チラシの目的
不動産会社が行う不動産のDM・チラシには下記のような目的があります。
・両手取引が狙い
・自社で紹介できる不動産物件数を増やす
・顧客を見つけるため
両手取引が狙い
不動産営業のDM・チラシには、売却物件を保有して両手取引をおこなうことで利益を得る狙いがあります。
両手取引とは、1つの不動産に対して買主と売主の両方と取引する形態です。
買主と売主から仲介手数料を得ることができるため、不動産会社にとっては大きな利益につながります。
両手取引そのものに違法性はありません。
しかし、中には利益を優先するために物件の情報を隠し、購入希望者に対して嘘をつくような業者もあります。
自社で紹介できる不動産物件数を増やす
不動産営業のDM・チラシには、自社で紹介できる不動産物件数を増やす目的があります。
紹介物件が多くあることは、他社との差別化やアピールポイントとしても有効です。
契約内容によっては他社で取り扱っていない物件となるため、他社よりも優位に立つことができます。
物件を独占することで、両手取引の可能性も高まるため、不動産会社はDMやチラシを送付します。
顧客を見つけるため
不動産営業のDM・チラシは、顧客を見つけるための営業活動でもあります。
不動産会社にとっての不動産は商品であり、商品を集めるためにDM・チラシは有効な手段です。
売却を検討していない人でも、チラシ・DMをきっかけに「売ろうかな」と売却意欲が増す可能性もあります。
顧客を見つけるためのDM・チラシは不動産業界に限ったことではありません。
多くの業界が顧客を見つけるためにDMやチラシを活用しています。
不動産営業のDM・チラシを経営に活かす方法
不動産営業のDM・チラシは不動産経営にも生かせます。
DM・チラシを活かす方法を下記の順番で解説します。
・DM・チラシは買主のつきやすそうな物件に絞って送付している
・営業のDM・チラシが届いたら売却を検討することも方法の1つ
DM・チラシは買主のつきやすそうな物件に絞って送付している
不動産会社は、買主のつきやすそうな人気物件に絞ってDM・チラシを送付しています。
特に下記のような条件を満たす不動産はDM・チラシが届きやすい人気物件です。
・住みやすい町ランキングで上位のエリア
・近くに駅や商業施設があって立地がいい
・セキュリティの設備が充実している
人気物件に絞ってDM・チラシを送付する理由は、成約した場合にすぐ次の買主が見つかり仲介手数料を得られる可能性が高いためです。
DM・チラシの作成には手間やコストがかかります。
また、物件情報を収集するためにも手間やコストがかかるため、不動産会社はターゲットを絞ってDM・チラシを送付するわけです。
DM・チラシが頻繁に届く場合は人気物件で売りやすいと考えることもできます。
営業のDM・チラシが届いたら売却を検討することも方法の1つ
営業のDM・チラシが届いたら売却を検討することも方法の1つです。
DM・チラシが届くということは、売れやすい物件を保有していることでもあります。
売りに出したときに、早期に好条件で売れる可能性が高いです。
ただし、DM・チラシを送付してきた不動産会社に売却依頼をおこなう必要はありません。
DM・チラシを送付してくる不動産会社は善良な業者ばかりではなく、中には悪質な業者もいます。
売却を検討する場合は、複数の不動産会社に査定してもらいましょう。
そのうえで、納得できて信頼できる不動産会社への依頼をおすすめします。
「イエリーチ」では、いつでも何度でも無料で査定依頼を出すことが可能です。
不動産営業のDM・チラシを送付する悪質業者の見分け方
不動産営業のDM・チラシを送付する不動産会社の中には悪質業者もあります。
優良業者と悪質業者の見分け方を下記の順番で解説します。
・高い査定額を提示する
・とにかくしつこい
・「あなたの不動産を実際に買いたい人がいる」というDM・チラシを送付する
高い査定額を提示する
相場よりも高い査定額を提示する不動産会社は悪質業者の可能性があります。
「不動産を売却してください」というDMやチラシには、具体的な金額が記載されているケースが多いです。
記載されている金額が相場よりも高い場合、契約させるために高い金額を提示している可能性があります。
ここで提示される金額は査定額であって実際に売れる金額ではありません。
金額に惹かれて不動産会社と契約しても、相場より高い不動産は簡単に売れず、最終的には値下げする必要が出てくることが多いです。
不動産会社が高い査定額を提示することは、契約を成立させることを目的としている場合があります。
相場よりも高い査定額を提示する不動産会社には注意しましょう。
とにかくしつこい
DM・チラシを何度も送付し、電話や訪問でしつこく接触してくるような不動産会社は悪質業者の可能性があります。
このようなしつこさは、下記のような理由で焦っている証拠です。
・契約がとれない
・ノルマが達成できない
・取り扱っている物件数が少ない
契約が取れないことは、不動産会社の体制に問題があると考えられます。
そのような不動産会社と契約した場合、十分なサービスやサポートを受けられる可能性は低いです。
しつこい不動産会社には注意しましょう。
「あなたの不動産を実際に買いたい人がいる」というDM・チラシを送付する
「あなたの不動産を実際に買いたい人がいる」というDM・チラシを送付する不動産会社は悪質業者の可能性があります。
実際に買い手が存在するケースは稀であり、もしいたとしてもDM・チラシで伝えるようなことはしません。
嘘のDM・チラシを送付する理由は単純に売却を促すためです。
DM・チラシの内容を鵜呑みにして媒介契約を結んでも、「不動産を買いたいと言っていた人は他の不動産を購入しました」と言い逃れされる可能性があります。
嘘の内容でDM・チラシを送る時点で優良業者とはいえません。
まとめ
不動産会社からDM・チラシが頻繁に届く場合、自分が住んでいるところは市場価値が高く売りやすい物件といえます。
いつか売りたいと考えている場合は、市場価値が高いうちに売却を検討することもよいでしょう。
DM・チラシを送付する不動産会社は優良業者だけでなく悪質な業者が紛れている場合もあります。
売却を検討するにしても、DM・チラシにすぐ反応するのではなく、業者の情報や物件の市場価値なども調べて、信頼できる不動産会社に依頼しましょう。