ワンルームマンションを希望額に近い価格で売るには、タイミングが重要です。ワンルームマンションの売り時を逃さず高く売りたい、と考えているオーナーは多いでしょう。
この記事では、ワンルームマンションの売り時(タイミング)と高値で売るコツを解説します。
最後まで読めば、ワンルームマンションをタイミング良く売却する方法がわかります。
ワンルームマンションは売り時を逃すと売却しづらい
ワンルームマンションは、売り時を逃すと売却しにくくなります。
ワンルームマンションを売却できない原因はさまざまありますが、中でもタイミングは大きな影響を与える要素です。
不動産には売り時があり、それを逃すと価格が下がったり、売却に時間がかかったりします。
たとえば、近くに同じ条件のワンルームマンションが売りに出されている最中にワンルームマンションを売りに出しても、競合物件が多いため買い手が決まりづらいです。
ワンルームマンションは売り時が大事であり、しっかりタイミングを見極めて売却する必要があります。
ワンルームマンションの売り時(タイミング)7選
ワンルームマンションの売り時(タイミング)を7つ紹介します。
- 不動産市場の景気が良いタイミング
- 近隣に競合物件がないタイミング
- 不動産の繁忙期前
- 築年数が20年を超える手前
- 収支がマイナスになったタイミング
- 入居者が退去したタイミング
- 賃貸人がいるタイミング
いつワンルームマンションを売りに出せば良いかを理解し、適切なタイミングでワンルームマンションを売却してください。
不動産市場の景気が良いタイミング
ワンルームマンションの売り時は、不動産市場の景気が良い時です。市場の動きが活発なため、早く購入希望者が現れるでしょう。
また、ワンルームマンションへの投資がトレンドになっている時期なら、希望に近い価格でワンルームマンションを売却できる可能性があります。
ワンルームマンションを売却するタイミングは、不動産市場の動向を見て決めてください。
近隣に競合物件がないタイミング
ワンルームマンションを売りに出す時は、近隣に競合物件がないタイミングにしましょう。近隣に似たような物件があると、条件次第ではライバル物件に負け、買い手が見つかりづらくなるためです。
近隣で売却されている不動産情報をチェックし、似たような条件のワンルームマンションが売りに出されていないタイミングで、ワンルームマンションを売却してください。
不動産の繁忙期前
不動産業界では、3月・9月が繁忙期です。4月・10月は異動や新生活を始める人が増え、賃貸物件の需要が増えます。
ワンルームマンション購入希望者は、異動前に物件を取得し、賃貸に出す準備をしたいと考えています。そのため、3月・9月の手前がワンルームマンションの売り時です。
不動産の繁忙期を把握し、ワンルームマンションの需要が高まるタイミングで売却してください。
築年数が20年を超える手前
ワンルームマンションの築年数も売却の目安です。築年数が20年を超える前に、ワンルームマンションを売却すると良いでしょう。
マンションは築20年を超えると、売却価格の下落率が高まるためです。上図を参照すると、築0〜5年の築浅の時期に比べて、築21〜築25年の成約価格が20%程度落ちています。
ワンルームマンションの価値が下がり始める築20年を1つのタイミングとし、売却を検討してください。
収支がマイナスになったタイミング
ワンルームマンションの収支がマイナスになったタイミングで、売却するオーナーも多いです。収支がマイナスの状態が続けば、経営が赤字となり、負債が膨れ上がる可能性があります。
単月の赤字で売却する必要はありませんが、マイナス収支が長く続いている場合は、売却を検討する時期です。
ワンルームマンション経営の収支を確認し、損失が多くなったタイミングで売却を検討してください。
入居者が退去したタイミング
ワンルームマンションから入居者が退去したタイミングも、売り時です。入居者がいないため、内覧もしやすく売却のための修繕やメンテナンスをおこないやすくなります。
また、ワンルームマンションは空室の影響を受けやすく、入居者がいなければ家賃収入が入りません。新規入居希望者が見込めない場合は、売却を検討してください。
加えて入居者がいなければ、住む目的で購入する方に向けても売却活動がおこなえます。不動産投資家に加え、実需で購入する方もターゲットにできるため、入居者が退去したタイミングでの売却をおすすめします。
賃貸人がいるタイミング
ワンルームマンションに入居者がいるタイミングで、売却に出す方法もあります。すでに入居者がいれば、新規オーナーはすぐに家賃収入を得られるためです。
新規で客つけする必要がなく、オーナー変更の手続きだけで家賃収入が入ってくるため、購入する側にとってもメリットが多くなります。
収支がマイナスになっている場合などで早く手放した場合は、賃貸人がいる状態でも売却を検討してみましょう。
ワンルームマンションを売り時で早く・高く売る3つのコツ
ワンルームマンションの売り時を逃さず、早く高く売るコツを紹介します。
- 信頼できる不動産会社との媒介契約
- 適切なタイミングで売りに出す
- 近隣の相場観を反映した価格
ワンルームマンションを売るには、適切な不動産会社選びも欠かせません。希望通りの価格でワンルームマンションを売るための方法を把握しておいてください。
信頼できる不動産会社との媒介契約
ワンルームマンションを売却する時は、一般的に不動産会社と媒介契約を結びます。オーナー自身で買い手を見つけて直接契約も可能ですが、集客の手間などを考えると媒介契約を結んだほうが良いでしょう。
不動産会社とオーナーの間で締結する、買い手と売り手の仲介をしてもらうための契約です。
不動産会社の中には悪質な不動産会社もあるため、実績があり、信頼できる不動産会社を選ぶ必要があります。
また、媒介契約の種類も重要です。媒介契約には、以下3つの種類がありそれぞれの契約形態によってメリット・デメリットがあります。
契約の種類 | 一般媒介契約 | 専任媒介契約 | 専属専任媒介契約 |
メリット | ・複数の不動産会社との同時契約が可能 ・所有者が買い手を個人で見つけた際に直接販売が可能 | ・所有者が買い手を個人で見つけた際に直接販売が可能 ・不動産流通機構(レインズ)への登録義務あり (契約日から休業日を除いて7日以内) ・販売状況報告を2週間に1度もらえる | ・不動産流通機構(レインズ)への登録義務あり (契約日から休業日を除いて5日以内) ・販売状況報告を1週間に1度もらえる |
デメリット | ・不動産流通機構(レインズ)への登録義務がない ・販売状況の報告義務がない | ・契約は1社のみ | ・買い手への直接売却ができない ・契約は1社のみ |
契約形態によって不動産会社からのサポート内容が異なるため、どの契約を締結するかもよく検討してください。
適切なタイミングで売りに出す
ワンルームマンションは売り時が大切です。そのため、オーナー自身も売るべきタイミングを逃さないように知識をつけておきましょう。
不動産会社のアドバイスも受けられますが、最終的な売却判断はオーナーに委ねられます。周辺の物件売却状況や不動産市場の動向確認をしたうえで、適切なタイミングでワンルームマンションを売却しましょう。
近隣の相場観を反映した価格
ワンルームマンションを売却する時は、周囲の相場観を把握してから価格をつけましょう。ローン返済の額を意識しすぎて、相場を超える価格で売却しようとしても物件は売れません。
近隣の相場をよく調べて、適切な価格をつけることがワンルームマンション売却のコツです。ローン残債額と相場を比較検討し、不動産会社と相談して売却額を決めてください。
「イエリーチ」では、調べたいエリアに登録されているマンションの売買参考相場価格を見ることが出来ます。
まとめ
ワンルームマンションは売り時が重要です。タイミングを間違えずに売却すれば、希望額に近い価格で早く売却できます。
しかし、初めてワンルームマンションを売却する方には適切なタイミングを見極めることは難しいでしょう。そのような場合は、信頼できる不動産会社を売却パートナーに選ぶようにしてください。