ワンルームマンションの査定はさまざまな項目でおこないます。
本記事では、ワンルームマンションの査定方法や査定で失敗しないポイントを解説しています。
マンション査定を受ける際には、ぜひ本記事を参考にしてください。
ワンルームマンション売却の査定方法
ワンルームマンション売却の査定方法には下記の2つがあります。
・机上査定
・訪問査定
机上査定
机上査定とは、マンションのデータを参考に売却価格を査定する方法です。
机上査定のメリットは、すぐにマンションの売却価格がわかることで、早い場合は1日~2日で査定額を提示してもらえるケースもあります。
また、机上査定は基本的に無料です。
相場を把握して売却活動をスムーズに進めるために、まずは机上査定を受けましょう。
訪問査定
訪問査定とは、不動産会社の担当者が実際にマンションを訪問して査定をおこなう方法です。
机上査定だけでは把握できない建物や室内の状態などを細かく査定します。
訪問査定は数日ほど時間がかかる場合もあり、査定内容やマンションの状況によっては売主の立ち合いが必要です。
訪問査定は時間と手間がかかるため、机上査定を受けて売却の意向が強まった場合に依頼しましょう。
訪問査定は基本的に無料ですが、不動産会社によっては費用がかかる場合もあるため事前に確認しておきましょう。
ワンルームマンションの売却査定8つのポイント
ワンルームマンションの売却査定には、下記の8つのポイントがあります。
・築年数
・立地、エリア
・耐震性
・遮音性
・室内の状態
・リフォームの有無
・駐車場の有無
・マンションブランド
築年数
一般的にマンション売却の査定額は築年数に応じて下がります。
なぜなら、築年数が経過して古くなると経年劣化して資産価値が下がるためです。
下の図表をご覧ください。
【引用】築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)-公益財団法人 東日本不動産流通機構
マンションを少しでも高く売るためには、マンションの価格が下落する前に早めの売却がおすすめです。
立地・エリア
立地やエリアもマンションの査定額に関わります。
立地やエリアによって需要が異なるためです。
特に下記のような条件に該当するマンションは、査定額が高い傾向にあります。
・駅から近い
・近くに商業施設、スーパー、病院がある
一方で、駅から遠く周辺に公共施設やお店がないエリアは査定額が低くなります。
耐震性
旧耐震基準マンションと新耐震基準マンションでは、新耐震基準マンションの査定額の方が高くなります。
新耐震基準を満たしているのは、1981年6月1日以降に施工されたマンションです。
1981年6月1日以前に施工されたマンションは、新耐震基準を満たす耐震工事をおこなっていないと査定額が下がる可能性が高いです。
また、マンションの構造においては耐震性が高い鉄筋コンクリートの査定額が高く出やすい傾向にあります。
遮音性
遮音性が高いマンションは査定額が高く出やすい傾向にあります。
遮音性が高いほど生活音を気にする必要がないため需要も高いためです。
特に下記のようなマンションは遮音性が高い特徴を持っています。
・壁や床が鉄筋コンクリート造
・遮音性が高い窓サッシや防音仕様の窓ガラスを使用
一方で、遮音性が低く上下階や横に住んでいる人の生活音が気になるマンションは査定額が下がります。
室内の状態
マンション室内の状態も査定に関わる要素です。
室内の状態は、図面上ではわかりません。
机上査定で査定額が高く出たにもかかわらず、訪問査定で査定額が下がる場合は室内に原因がある可能性が高いです。
特に下記のような状態になっていると査定額は下がる傾向にあります。
・掃除をしても壁や床の汚れが取れない
・床材や壁材が日焼けをしている
・天井からの水漏れ跡がある
・カビが生えている
・クロスがはがれている
・ニオイがきつい
机上査定においても、築年数からある程度の劣化を想定して査定額を計算しています。
しかし、築年数以上の劣化や汚れがある場合は、訪問査定で査定額が下がる可能性が高いです。
リフォームの有無
リフォームをおこなっているマンションは、同じ築年数のマンションに比べて査定額が高くなる場合があります。
リフォームで室内環境を改善することで、経年劣化による査定額の減少が軽減されるためです。
また、査定前にリフォームをおこなうことで、リフォームにかかる費用よりも査定額が上昇するケースもあります。
ただし、マンション売却のためのリフォームは購入希望者のニーズを捉えたリフォームが重要です。
ニーズに合っていない場合は、リフォームにかかる費用ほど売却額が上昇しない場合もあります。
駐車場の有無
駐車場の有無もマンションの査定額に影響を与える要素です。
特に交通の便が都市部に比べて良くない地方は、車の保有率が高く駐車場の有無が重視されます。
マンションに駐車場がなくても、近隣の月極駐車場を確保していると査定額が上がる場合があります。
駐車場を契約していないマンションの場合は、可能であれば、売却査定を受ける前に管理人に依頼して駐車場を契約するのもおすすめです。
マンションブランド
マンションブランドも、査定額に影響する要素です。
マンションブランドとは、マンションの建設業者がコンセプトを決めてブランド化したマンションのことを指します。
有名なマンションブランドは高級感や統一感があって人気も高いです。
マンションブランドに住むことはステータスにもなります。
内装、設備だけでなく外装やデザインにもこだわっているため、査定価格は高くなりやすいです。
ワンルームマンション査定で失敗しないための4つの対策
ワンルームマンションの査定で失敗しないためにも下記の4つの対策をおこないましょう。
・マンション査定の流れを把握する
・複数の不動産会社から査定を受ける
・評判が悪い不動産会社は避ける
・ワンルームマンションの売却相場を調べておく
マンション査定の流れを把握する
マンションの売却査定では、査定の流れを把握しておきましょう。
査定には時間がかかる場合もあり、訪問査定になると不動産会社とスケジュールの調整をおこなう必要もあります。
事前に査定の流れを把握しておかないと予想外に時間がかかり、売り遅れている間に価格が下がるリスクもあります。
スムーズに売却活動を進めるためにも、マンション査定の流れを把握しておくことが大切です。
マンション査定は以下のような流れでおこなわれます。
- 不動産会社の机上査定を受ける
- 机上査定額に納得のうえ訪問査定を依頼する
- 訪問査定額に納得のうえ不動産会社と契約する
- 不動産会社の売却活動がはじまる
訪問査定を複数社から受ける場合はさらに時間がかかるため注意しましょう。
複数の不動産会社から査定を受ける
効率よくマンション査定を進めるためには複数の不動産会社から査定を受けましょう。
複数の不動産会社が提示する査定額から大まかな売却相場が把握できます。
複数の不動産会社から査定を受ける場合は、一括査定サイトの利用がおすすめです。
必要事項を入力するだけで、一括査定サイトに登録している不動産会社から同時に査定を受けられます。
一括査定のあとは、不動産会社の評判や査定額から2社~3社に絞って訪問査定を受けましょう。
「イエリーチ」では、無料で何度でも査定を依頼することが可能です。
評判が悪い不動産会社は避ける
マンション査定を受ける際には、評判の悪い不動産会社に注意しましょう。
特に一括査定サイトで、根拠なく相場よりも高い金額を提示する不動産会社は要注意です。
契約を目的に高額な査定額を提示し、契約後は査定額よりも安い価格でしか売却できないケースもあります。
悪質な不動産会社を利用しないためには、評判が悪い不動産会社の利用を避けましょう。
そのためにも、下記について事前に調べることをおすすめします。
・行政処分歴がない
・マンション売却の実績が十分にある
・不動産会社の評判
少しでも不安に感じることがある場合は、契約を急がず他の不動産会社を検討しましょう。
ワンルームマンションの売却相場を調べておく
ワンルームマンションの査定で失敗しないためには、自分でも事前に売却相場を調べておきましょう。
相場を調べておくと、提示される査定額が常識の範囲内かどうかの判断ができます。
また、査定額が相場よりも低かった場合、いち早く気づくことができるため安心です。
ワンルームマンション売却相場の調べ方として下記の3つがあります。
・「イエリーチ」をはじめとする不動産流通プラットフォームに掲載されているマンションの売り出し価格を参考にする
・REINS Market Informationを利用して過去の取引価格を参考にする
・土地総合システムを利用して過去の取引価格を参考にする
売りたいマンションと似た条件の取引価格が売却相場です。
ただし、マンションの売買価格は経済状況でも変化するため、直近の売買価格を参考にしましょう。
「イエリーチ」では、調べたいエリアに登録されているマンションの売買参考相場価格を見ることが出来ます。
まとめ
本記事では、ワンルームマンションの売却査定のポイントと査定で失敗しないための対策方法を解説しました。
ワンルームマンションの売却で後悔しないためにも、まずは売却相場を調べてから査定を受けましょう。
売却相場を把握しておくと、提示される査定額の妥当性もわかります。
売却相場の調査には、不動産の査定サイトの利用がおすすめです。特に「イエリーチ」は、無料で何度でも不動産会社への査定が依頼できます。
どこの不動産会社に依頼するか迷っている方は、イエリーチの利用をおすすめします。