ワンルームマンション売却を検討しているが、希望通りの価格でに売れるか不安な方もいるでしょう。
この記事では、ワンルームマンションが売却できない理由と適切な売却タイミング、高値で売る方法を紹介しています。
最後まで読めば、ワンルームマンションを希望に近い価格で早く売る方法がわかります。
ワンルームマンションが売却できない理由
ワンルームマンションが売却できない理由は、主に5つあります。
- 築年数
- 周辺環境とニーズの不一致
- 高額すぎる価格設定
- 不動産会社の宣伝活動がずさん
- 売却タイミングの悪さ
ワンルームマンションを売却したい方は、タイミングや周辺環境、ニーズをよく調査してから売りに出しましょう。
築年数
築年数がかなり経過しているとワンルームマンションが売れない可能性があります。築20年以上経過すると、マンションの資産価値が大きく下がり、売却価格も低下します。
レインズが公表している2021年に成約した中古マンションの対新規登録成約率は、築20年までの物件であれば35%を超えています。一方で築21〜25年の物件から対新規登録制約率は大幅に下がり、30%を下回ります。
加えて築年数が経つごとに対新規登録成約率は右肩下がりとなり、物件が古くなるほど売却が難しくなると分かります。
周辺環境とニーズの不一致
売却したいワンルームマンションと周辺環境やニーズが一致していないと売れない場合があります。
周辺環境の変化でワンルームマンション自体の需要が減った場合、ワンルームマンションが売れづらくなります。
たとえば、周辺に大学があるエリアのワンルームマンションは需要が高いです。しかし、大学の移転などにより、大学生がそのエリアを利用しなくなった場合は、一気にニーズが下がります。
ワンルームマンションが周辺環境のニーズと一致しているかどうか、再度確認しましょう。
高額すぎる価格設定
ワンルームマンションを高く売りたいばかりに、売値を高額にしすぎると当然マンションが売れません。
相場よりも高値で売りに出されている物件は、よほどの好条件でない限りは売れにくいです。
ワンルームマンションの売却相場は、収益還元法で計算します。
収益還元法の計算方法は、直接還元法とDCF法の2つです。DCF法は計算式も煩雑で理解しにくいため、本記事では直接還元法を解説します。
直接還元法の計算は以下のようにおこないます。
- 売却相場=年間家賃収入÷表面利回り
利回りによって相場は大きく変わるため、希望額で売ろうとしても売れない場合が多いでしょう。
適切な価格がわからない場合は、不動産会社に相談して計算してもらいましょう。
「イエリーチ」では、調べたいエリアに登録されているマンションの売買参考相場価格を見ることが出来ます。
不動産会社の宣伝活動がずさん
ワンルームマンションが売れない理由は、ずさんな宣伝活動にある可能性もあります。
不動産会社の宣伝がうまくない、またはモチベーションが低く宣伝活動を適切に実践していない場合は、売り手が見つかりません。
宣伝手腕に長けている不動産会社を選ぶようにし、適切に集客してもらいましょう。
売却タイミングの悪さ
ワンルームマンション自体の需要は高いものの、売却のタイミングが悪いとなかなか売れないこともあります。
単身者の異動が多くなる3月9月を見越して、その前にワンルームマンションの取得を検討する購入希望者が増えます。
この時期を逃すとワンルームマンションの購入希望者が減ってしまい、売却に時間を要するでしょう。
ワンルームマンションの売却にはタイミングが重要
ワンルームマンションの売却は、適切な時期におこなう必要があります。
- 景気が上昇しているタイミング
- 競合物件がないタイミング
- 単身者の異動が増える前のタイミング
- 築年数が20年を超える手前のタイミング
時期を誤ると売値が想定より低くなる、または売れない可能性が高まるためです。
どのようなタイミングでワンルームマンションを売り出すべきか、理解しておきましょう。
景気が上昇しているタイミング
ワンルームマンションを売却すべき時期は、景気が上昇しているタイミングです。景気に連動して不動産市場も活発になるため、ワンルームマンションの需要が高まります。
需要が高まっている時期にワンルームマンションを売りに出せば、すんなり売れる可能性が高いです。
景気や不動産市場の動向をチェックしたうえで、ワンルームマンションを売りに出す時期を決めてください。
競合物件がないタイミング
ワンルームマンションを売りに出すときは、周辺に競合する物件がないか確認してください。似たようなワンルームマンションが売りに出ている場合、その物件に負けて売却できない可能性があるからです。
ほぼ同額のワンルームマンションの場合、駅までの徒歩距離やコンビニの有無など、細かな条件で売れるか売れないかが決まります。
競合物件より明らかに所有している物件が優れている場合以外は、売りに出す時期をずらしましょう。
単身者の異動が増える前のタイミング
ワンルームマンションを売却するタイミングは、単身者の異動時期に合わせましょう。投資用ワンルームマンション購入希望者は、単身者の異動に合わせて客付けを始めたいと、考えるケースが多いです。
引っ越しが増える時期は3月と9月のため、その前にワンルームマンションの需要が高まります。
不動産市場の繁忙期を考えて、それに合わせてワンルームマンションを売却してください。
築年数が20年を超える手前のタイミング
ワンルームマンションの築年数が20年を超える前に売りに出すと良いでしょう。
築20年を超えると、一般的に資産価値が大きく低下するためです。
築20年以下のマンションは市場でも需要が高く、比較的売れやすいでしょう。築年数が20年を超えると資産価値が低下し、また売却価格も大きく下がります。
所有しているワンルームマンションの築年数も考慮したうえで、売却に出してください。
ワンルームマンションを高値で売却する3つのコツ
なるべく希望額に近い価格でワンルームマンションを売却する3つのコツを紹介します。
- 売却ノウハウが豊富な不動産会社選び
- 適切な売却タイミング
- 相場と売却希望額の検討
ワンルームマンションは一般的に需要が高く、比較的売れやすい物件です。希望通りの価格で売りに出すために、3つのコツを実践してください。
売却ノウハウが豊富な不動産会社選び
ワンルームマンションを高値で売却するために、ノウハウが豊富な不動産会社を選びましょう。ノウハウに長けた不動産会社は、売却手腕・宣伝手腕にも長けています。
不動産の売却には適切な宣伝活動が欠かせません。不動産会社の手腕によって売却にかかる期間が大きく変わるケースもあります。
ワンルームマンションを売却するときは、信頼できる、実績豊富な不動産会社を選んでください。
適切な売却タイミング
ワンルームマンションは、適切なタイミングで売りましょう。
適切なタイミングとは、主に以下のような時期のことです。
・景気が上昇しているタイミング
・競合物件がないタイミング
・単身者の異動が増える前のタイミング
・築年数が20年を超える手前のタイミング
なるべく有利に売却を進められる時期を見極めれば、売却にかかる期間を短縮し、価格も希望額に近い金額になる可能性が高いです。
不動産会社と売却時期も含めて戦略を立てるようにしましょう。
相場と売却希望額の検討
ワンルームマンションを売るときは、相場と希望額をよく検討しましょう。アンダーローンにならないように売却額を釣り上げても、売れるとは限りません。
売却金額がローン残債を下回ることです。
売却に時間がかかればローン残債は減りますが、築年数や周辺環境の変化により、さらに売却相場が下がるリスクもあります。
持ち出しする自己資金を増やすことも検討し、相場を反映したワンルームマンションの売値を考えましょう。
まとめ
投資用ワンルームマンションは需要も高く、戦略を立てれば希望額に近い価格で売却できます。売れない理由を理解し、なるべく早く・高くワンルームマンションが売れる戦略を立てましょう。
ワンルームマンションを高値で売るためには、売主と協力して宣伝活動をしてくれる不動産会社の選定が欠かせません。
しかし、初めてワンルームマンションの売却を検討している方は、どのような不動産会社を選べば良いかわからないでしょう。売却活動を依頼する不動産会社は、ワンルームマンションの売却実績が豊富な会社を選びましょう。