マンションを賢く売るなら土地の価格が上がる時期!
賢く売るなら土地の価格が上がったときを狙うのもベストタイミングのひとつだといえるでしょう。しかし、「開発が予定されている」などの特別な事情がない限り、将来の地価を予測するのは困難です。
そのため、地価がどうなるか分からない状況でマンションの売却を考えるなら、「短期かつ、できるだけ好条件」を意識することが失敗しないコツです。そして、売却までの期間は1年を基準に売却を検討すると良いでしょう。
ただし、1年の中でもマンションが売れる時期と売れにくい時期があることは注意しなくてはいけません。
マンションが売れる時期は秋!春は要注意
マンションの売却を考えるなら、時期的には秋から冬がおすすめです。具体的な日付と注意すべき春について解説していきます。
マンション売却は9月から12月がおすすめ
これは、不動産購入に強い関心のある層が、物件を探して契約するタイミングと重なるからです。
マンション購入を考える人の多くは、結婚や転勤、ライフステージの変化をきっかけに検討を始めます。たとえば、ファミリー層なら子どもの転校のタイミングを考慮しているので、3月~4月に新しいマンションに入居したいと考えるケースが一般的です。
単身や夫婦で暮らしている世帯でも、4月に多い転勤をきっかけに新居を探し始めるケースが多いでしょう。
このように3月~4月に新居に移りたいと考えている世帯は多く、マンションの購買意欲が高いです。そのため、この時期に入居したい層をターゲットにマンションを売り出せば、高額かつ買い手がすぐに見つかる可能性は高まります。
しかし、入居時期が3月~4月であるにも関わらず、なぜ売りに出すタイミングは9月~12月なのでしょうか。仮に9月に売り出したとしても、入居まで半年も期間があります。
半年前からマンション売却を進めたほうが良い理由は、物件の購入を考える人の多くが半年前からマンションを探し始めるためです。半年前から売り出せば、買い手が物件を探し始めるタイミングとちょうど重なります。
一般的に不動産の売却は引き渡しまで3ヶ月ほどかかるので、余裕をもって半年ほど前から探し出す人がほとんどです。引き渡しまでの時間を考えると、たとえ9月に間に合わなかったとしても、最低でも12月までには不動産会社に仲介を依頼しておくのがベストでしょう。
新生活が始まる時期は要注意
マンション売却のタイミングは、9月~12月がおすすめだと説明しましたが、それとは逆に、1年のうちで売却に向かない時期もあります。それは、新生活が始まる3月~4月にかけての時期です。
3月や4月は引っ越しの需要が高い時期ですが、引っ越しする人の多くは、すでに入居する物件が決まっていることがほとんどです。引っ越しする人たちは契約成立までの時期を見越して、すでに売買契約を成立させているでしょう。
引っ越しシーズンであることから春は需要が高そうですが、実はマンション売却に適した時期ではありません。マンションの売却を急がないのであれば、3月~4月の売却は避けた方が良いでしょう。
時期以外にも確認すべき4つのポイント
ここまで紹介したように、マンション売却の時期はよく検討する必要があります。
とはいえ、時期だけが売却に影響をする要素ではありません。有利な条件で早く売却できるかどうかは、時期以外の要素も関係してきます。
ここからは、時期以外に確認しておくべき4つのポイントについて紹介します。
1.築年数
マンションの価値は、築年数に応じて下がっていきます。高値での売却が成立しやすいのは、築年数が浅い物件で、浅いほどその傾向は顕著です。古いマンションよりも、できるだけ新しくきれいなマンションに住みたいと考える人が多いことを考えると当然でしょう
新築マンションは徐々に価値が下がっていきますが、均等に下落するわけではありません。価値が大きく下がるのは、築年数が15年を経過したころです。
これは、建物の劣化による不具合が発生しやすい時期であるためです。水回りなどの大規模な修繕は築15年以上で行われることが多いため、購入後の修繕コストを考慮して買い手から敬遠されてしまいます。これが築年数の経過したマンションの価値が下落する要因のひとつです。
さらに、15年以上前に建築されたマンションは現在のトレンドとは違っています。デザインの古さや現在必要とされる設備がないなどの要因も、築年数が古いマンションが売却しにくい要因となります。
そのため、マンション売却ではひとつの目安として「築15年」を基準に判断すると良いでしょう。
2.周辺の環境
マンションの売却は周辺環境に左右されることも考慮しましょう。マンションの価値や需要が周辺環境の変化に大きく影響されるためです。
たとえば、マンション周辺に新しい駅や商業施設ができる情報があったとします。もしもそれらが建設されれば、交通アクセスが良くなり買い物もしやすくなるため、マンションの需要が高まる可能性が大きくなります。
逆に、墓地や火葬場など、住宅地では敬遠されるような施設が周辺にできるとマンションの需要は下がってしまいます。
マンションやその立地の周辺に需要が高まる要素が期待できれば、マンション売却を保留することも考えられます。しかし、敬遠される施設の建設予定がある場合は、早めに手放してしまうのが得策でしょう。
3.競合のマンション
とくに都市部では、同じエリアに似たようなマンションが次々と建設されるケースがよく見られます。間取りや価格、広さなど、似たようなマンションが複数ある場合、選ばれやすいのは築年数の浅い新しいマンションです。
そのため、同じエリアに似たような競合マンションが建ってしまうと、築年数の古いマンションの価値は下がってしまいます。すでに競合マンション建設の予定がある場合は、価値が下がる前に早めに売却するのが得策だと言えるでしょう。
とくに所有している物件が投資用マンションであれば、競合が現れないうちに売り出すことで、高めの価格で売却できることがあります。
4.月々の収支
投資用マンションを売却するなら、月々の収支も確認しておきたい事柄です。投資用マンションの場合、マイナス収支のタイミングで売却するオーナーが多いことからも、収支も売却の基準のひとつになることがわかります。
長期間マイナス収支が続いているマンションの場合、将来的に収支をプラスにしていくことは難しいでしょう。また、築年数が経過するほどマンションの家賃収入は減少し、管理費は上昇する傾向にあるため、さらに収支が悪くなると予想されます。
一時的な空室などの特別な理由もなく収支がマイナスだということは、投資用マンションとしての価値が下がっているということです。月々の収支の状況も考えて、マイナスが続くようであれば積極的に売却を検討しましょう。
マンション売却に悩んだら専門家に相談を
先に説明したように、マンション売却のベストなタイミングは、時期だけで簡単に決められるものではありません。築年数や周辺の環境、競合物件などさまざまな要因が関係しているため、いくら時期的に問題がなくても、タイミング次第では良い条件で売却できないこともあります。
これらの要因すべてを、専門家でもないオーナーひとりが考慮しながら売却を進めるのは難しいものです。そのため、マンションの売却を考えるならオーナーだけで判断するのではなく、不動産売買のノウハウをもった専門家に相談するのが賢明だと言えるでしょう。
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まとめ
今回紹介したように、マンションには売れやすいタイミングがあります。結婚や転勤など、購入層のライフステージの変化が起こるタイミングを狙うのがベストです。
とはいえ、必ずしも希望に合った条件で売れると限りません。マンション売却には築年数や周辺環境などさまざまな要因が絡むため、まずはノウハウを持った専門家に相談することをおすすめします。